ジャーナル・ブランカ

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インドネシアの最西端、『アチェ州の料理』は、マレーシアのクアラルンプールで食べることができる

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隣国インドネシアの西端アチェ

2020年、僕はクアラルンプールでアチェ料理を探して食べてみました。

インドネシアアチェ州という州があります。アチェは、マレー半島の西隣りであるスマトラ島の北端に位置しています。州が属するインドネシアの首都、ジャカルタより、隣国マレーシアの首都クアラルンプールの方がはるかに近い場所です。

そのため、クアラルンプールには大きなアチェ州出身者のコミュニティがあると言われています。

 

宗教警察・むち打ち・内戦・地震津波・コーヒー・ガンジャ

クアラルンプールのコミュニティに触れる前に、まずアチェ州について少し触れたいと思います。アチェインドネシアの中で、とても特殊な場所といっていいでしょう。

アチェ州が位置するスマトラ島最北部は、インド洋を隔ててアラブやインドに近いという地理的な要因のため、インドネシアの中で、最も早くイスラームが伝わりました。その為、現在でもイスラム信仰がインドネシアの中でも特に盛んで、人々は保守的です。

州内には宗教警察がいて、シャリアというイスラーム法で人が裁かれます。

特に結婚していない男女関係については厳しく、違反者に対して、公開むち打ち刑が行われます。

 

2000年代まで、インドネシアからの独立運動が盛んで、政府軍との間で内戦状態が続きました。

また、2004年、スマトラ沖大地震で、地震津波による甚大な被害を受けました。

 

アチェはコーヒーの産地として有名です。日本でも、アチェ産のコーヒーはコピ・アチェという名前で流通・販売されています。

また、インドネシアに詳しい人たちの間では、アチェといえばガンジャマリファナ)が入ったスープ料理が話題になります。(僕は実際に食べたことがあるという人には、未だ会ったことはありませんが・・・)

 

アチェ人のコミュニティーはチョーキット 地区にある

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2018年、僕は偶然にアチェ人とお喋りする機会がありました。彼は、KLの雑貨店で働いていました。

彼の話では、チョーキット地区にアチェ料理を出す店があるとのこと。

日本では、食べる機会がほとんど無いアチェの料理、ぜひ食べてみたい。

ということで、2020年マレーシアに行った際に探してみることにしました。

 

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チョーキット市場周辺は、インドネシアからの移民が多い地区。特にマレー半島の西隣である、スマトラ島出身者が多いのです。上の写真はチョーキットにあるメダン料理の店。

 

市場周辺で聞き込みをしてみました。どうやら、市場の南側にアチェの店が多いらしい。

1軒のアチェ料理店を見つけたので入ってみました。

 

アチェ料理を出すRESTORAN MEUTUWAH

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日本では見かけないインドネシアアチェ州料理の店です。店の外見は、よくあるマレー料理の店と区別がつきません。

アチェ料理」をアピールしているわけでは無いので、見つけるためには聞き込みが必須です。

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この店には、壁に貼られたメニューから注文する料理と、小皿に入った作り置きの料理があります。

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店内のショーケースには作り置きのおかず類が並んでいます。

 

今回、僕は作り置きの料理3品とご飯を選んでみました。

エビの料理が2品と牛肉が1品。

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上:ウダン・チョチョ: エビカレー

左:ウダン・トゥミス: エビ、テンペ、グリーンチリの炒め物

右:ダギン・デンデン: 牛肉のジャーキーのような料理

 

どの料理もかなりスパイシーで美味しい。同じスマトラ島のパダン料理と似ている印象です。

個人的には、ウダン・チョチョが最も気に入りました。

エビは殻のまま調理されているので、剥いてから食べなくてはいけません。

 

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観光客のことを全く意識していない料理です。僕はこういったタイプの料理をいつも旅の中で求めています。

 

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店内で話したアチェの人たちは、とてもフレンドリーな人たちでした。特にこの写真の女性は、料理の名前など親切に教えてくれました。

 

日本で見かけるアチェ料理「ミー・アチェ

最も有名なアチェ料理は、ミー・アチェという麺料理でしょう。

アチェだけではなく、インドネシアのいたる所、マレーシア、シンガポール、オーストラリアなどでも食べることができます。

日本のウドンに似た麺に、カレー味のスパイシーなスープをかけた料理です。具材として、マトンやビーフ、エビや魚などのシーフードが使われます。

炒めるバリエーションもあります。

インドネシア版のカレーうどんといった趣です。

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つくばファスでインドネシア人留学生たちが売っていたミー・アチェ。残念ながら売り切れでした。

どれほど現地の味に忠実かは定かでありませんが、日本の各国フェスティバルの際にも、ミーアチェが屋台で出されることがあります。もし興味があれば、こうしたイベントの際、注意深く探してみてください。

 

この記事は、新型コロナ・ウイルスのパンデミックが始まる少し前、2020年1月と2018年のレポートです。マレーシアの外食産業は、コロナ禍によって大変なダメージを受けました。現在のこれらのお店の営業状況など詳しい状況は把握できていません。ご了承ください。

 

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RESTORAN MEUTUWAH

住所:25, Jalan Raja Alang, Chow Kit, Kuala Lumpur

営業:07:30~22:30